ヒストリー
HISTORY
はじまり
1940年代より愛され続けている長い歴史は信頼と実績の証です。ボルネードの歴史を紹介します。
電気の発明により扇子が扇風機に進化したことはみなさんもご存知だと思います。羽を回して風を起こすのに腕も疲れなくてとても便利ですよね。
1882年から50年間で扇風機はさらに進化、静かで使いやすく首もふるようになりました。この頃の扇風機は現在の物と良く似ていますが、ほんとうにそうなのでしょうか。
1920年代初め、発明家ラルフKオダーは、プロペラと筒を合体させた形の飛行機を思いつき、30年代初めにはその実用性が認められ特許も取得しました。
さらなる研究により翼を合体させることで、より強力な竜巻や渦ができることを発見しました。このころVORTEXとTORNADOという言葉が結びついてVORNADOという言葉が生まれます。
またラルフは飛行機の技術を扇風機に応用することで超高性能空気循環機サーキュレーターを作れることにきづいたのです。
第二次世界大戦中もラルフは軍用機の改良をしながら陰でサーキュレーターの開発にも取り組んでいました。1944年にはデザインも完成し、特許を申請します。
戦争が終わると軍用機の製造を止め高性能のサーキュレーターを作り始め、現在のボルネードの元となるデザインを作り上げます。
1950年代多くの新モデルを発表します。その性能と品質は評判となり、購入される扇風機の3台に1台は、ボルネードだったと言います。
エアコンの登場により人々は扇風機はもう要らない、これさえあれば、砂漠でも生きていけると考えるようになります。
今までの評判も虚しく、開発してもボルネードは売れなくなり、やがてはアンティークショップの店先でしかお目にかからなくなったのです。
1980年代初め、扇風機コレクターのマイケル・コープは、最新の扇風機には見られない初期のボルネードの特徴に目をつけました。
エアコンがどんなに魅力的でも、ボルネードはさらに人々の生活を快適にし、節電にも役立つと考えたのです。ここに素材もデザインも新たに、ボルネードサーキュレーターが誕生します。
注目すべきは、ボルネードと普通の扇風機との4つの違いです。1つ目は本体後部の吸引口で、空気はここを通ることにより効率よくプロペラにあたり竜巻状になります。
2つ目は傾斜が深く丈夫なプロペラです。普通の扇風機にくらべ大量の空気をかき回すことができます。三つ目は筒型の形状です。風を本体の前方に集めます。
そして4つ目は、カバーのデザインです。カバーの渦巻きはプロペラと反対方向にねじれているために空気は竜巻状になり遠くまで届くのです。
ボルネードの風は特有の竜巻状で、壁や天井を伝って部屋全体の空気を循環させることができます。一方扇風機は目の前にある空気しか動かせず涼しくできる範囲が限られてしまいます。
ボルネード製品は、全て米国カンザス州ウチィタ郊外にあるアンドーバーで設計されています。またここではボルネード製品の多くが組み立てられ世界中に販売されています。
ボルネード社は扇風機をサーキュレーターに進化させたように、これからもずっと最高水準の性能を追求し空気循環技術のリーダーとして進化し続けていきます。