大原美術館で活躍するボルネード - 古い建物の中でボルネードが活躍する理由 - VORNADO - ボルネード公式サイト

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大原美術館で活躍するボルネード

VORNADO IN ACTION AT THE OHARA MUSEUM OF ART

大原美術館での使用例

岡山県の倉敷美観地区に建つ大原美術館をご存知でしょうか。
大原美術館は
日本初の西洋美術中心の私立美術館として1930年に開館し、西洋の近・現代美術、日本の近・現代美術、民藝運動ゆかりの作家たち、東洋の古美術など多岐にわたる作品を所蔵、展示し、現在では民間総合美術館として世界に知られるようになりました。

美術愛好家の間で「一度は訪れたい美術館」として名前がよく挙がる美術館です。

その歴史ある美術館に数多くボルネードが置かれていることを知り、営業の山本が公益財団法人 大原芸術財団で設備管理をされている大橋様( 以下 敬称略 )、作品保存を担当されている塚本様( 以下 敬称略 )のお二人に美術館とボルネードの関わりについてお話を伺いました。

本来美術館にサーキュレーターは必要ない

山本:
「弊社のスタッフが、旅行の際に美術館内でボルネードがたくさん使用されているのを拝見し、後日、撮影許可を得て写真を撮らせていただきました。私たちもそれを見て驚きました。」

塚本:
「本来、美術館は建物そのものが温湿度を安定させるよう設計されています。
だから理想を言えば、展示室にはサーキュレーターのような補助機器は不要なんです。
でも、大原美術館は年代も仕様も異なる複数の建物で成り立っている美術館。
空調機能も当時の構造のままで、現代の美術館のような環境基準を満たすのは難しいんです。」

大橋:
「古い建物だからこそ、空気の流れが滞る場所が出てきます。
特に工芸・東洋館2階などは冷気が届きにくく、湿気もこもりやすい。
そうした“偏り”をなくすために、サーキュレーターを補助的に使っています。」


左から研究部 コレクション保存グループ 塚本様、事業部 運営管理課 大橋様、山本

【 工芸・東洋館 】2階まで風をリレーして、静かにめぐらせる

山本:
「どのように設置されているのですか?」

大橋:
「たとえば、江戸時代の蔵をリノベーションした“工芸・東洋館”では、空調が2階に届きにくい。
そこで複数台のサーキュレーターをリレーのように配置して、風を順につないでいきます。
1台の風を次の1台が受け取り、奥の部屋まで空気を送るんです。
見た目は地味ですが、これで室内環境がずいぶん変わります。」

塚本:
「もちろん、作品に直接風が当たらないように細心の注意を払っています。
空気を“動かす”ことが目的で、風を“当てる”のではありません。
湿度ムラをなくし、カビの発生を防ぐ——それが一番の目的です。」


風をリレーする723DC-JP

「静かで、壊れない」それが条件です

山本:
「使用する機種にこだわりはありますか?」

大橋:
「展示室では“音が出ないこと”が絶対条件です。
モーター音ひとつでも展示の雰囲気を壊してしまいますから。
それに、常時稼働するので“壊れにくいこと”も大切です。
20年以上前に導入した機種が、今も現役で動いています。
本当に助かっていますね。」

塚本:
「あと、デザイン面も重要です。
展示空間の中で存在を主張しない、落ち着いた形と色。
空間になじみながら確実に仕事をしてくれる——そんな“裏方”が理想です。」


20年以上活躍する180C、後継機は533DC-JP

首を振らないのがサーキュレーターでした

山本:
「最近はボルネードも首振りタイプが出ていますが、首を振らないことに不便は感じませんか?」

大橋:
「昔は“首を振らないこと”がサーキュレーターの信条でした。
一定方向に強い風を送り、空気全体を循環させるための設計です。
ただ、用途の幅が広がる中で“選べること”は悪くないと思います。」

塚本:
「とはいえ、首振りは構造的に負荷がかかり、音や故障の原因にもなります。
美術館のような環境では、やはり壊れないことが第一優先ですね。」


山本も初めて見て驚いた!バックヤードで裏方として活躍する昔のボルネード610

夜は止めても、昼間は欠かせません

山本:
「24時間稼働させているわけではないのですね?」

大橋:
「美術館としては安全上、夜間は停止します。
稼働するのは主に6月から9月。梅雨から真夏にかけて、湿度や熱気がこもる時期です。
サーキュレーターがあるだけで、空気のよどみが減り、作品にも優しい環境になります。」

塚本:
「本来なら、機械に頼らずとも理想的な保存環境を保ちたいんです。
でも、建物を大切にしながら作品を守るためには、現実的な工夫も必要。
サーキュレーターは、そのために必要です。」


工芸・東洋館 バーナード・リーチ室の黒い木製タイルに映える633-JP

終わりに

訪れる人が静かに作品と向き合う空間で、またはその裏で、
確かに働き続けるたくさんのボルネード。

ボルネードの作る風が、歴史ある大原美術館を支える一助になっていることを誇りに思います。

大原美術館で使用されている製品

大型パワフルDCモデル
723DC-JP
美術館に馴染むコアモデル
633-JP
20年以上使われている180Cの後継モデル
533DC-JP